柴田弘武著「産鉄族 オオ氏」の「はじめに」より(抜粋)

  • 2008/08/16(土) 14:55:28

 当協議会会員の柴田弘武さんが著した「産鉄族 オオ氏」の「はじめに」を抜粋して紹介します。


 本書は私の所属する郷土教育全国協議会の機関誌「郷土教育」に、1977年5月号から79年6月号まで、「東国の古代史ーオオ氏を追え」という題で連載した記事が元になっています。そしてそれは1980年3月、『東国の古代ー産鉄族オオ氏の軌跡』として崙書房の「ふるさと文庫70」に収録されました。同書は幸い好評を得て1999年の5刷まで発刊されました。
 この本は、東国に関する最古の文献である『常陸国風土記』を基礎に、古代常総地域がいつ頃、どのようにして大和朝廷の支配下に組み込まれていったのかを解明しようとするものでした。
 その場合、常総に色濃く残る古代豪族オオ氏(多・太・大・意富などと表記される)の足跡と、そのオオ氏にからむ古代製鉄の在り様が解明の導きの糸となったのですが、もうひとつ、九州とあとは常陸・陸奥の太平洋岸にのみ圧倒的に出現する装飾古墳・装飾横穴墓の存在が、古代常総の謎を解く鍵になるように思われたのです。
(以下略)