子どもたちに「年間20ミリシーベルト」を押し付ける日本政府の非人道的な決定に強く抗議し、この決定の撤回を要求する

  • 2011/05/14(土) 01:33:55

【緊急声明と要請】
 子どもたちに「年間20ミリシーベルト」を押し付ける日本政府の非人道的な決定に強く抗議し、この決定の撤回を要求する 

 何ということでしょうか。子どもたちをとても危険な状況に追い込むようなことが、今行われつつあります。
 私たちは、長い間子どもたちが健やかに育つ環境を作り上げることに努力してきた民間教育研究運動団体です。福島県内の子どもたちに年間20ミリシーベルトもの放射線量を押し付けようとしていることに愕然とするとともに強い憤りを感じています。
 東京電力福島第一原発の事故に関して、政府(文部科学省)は、労働基準法で18歳未満の作業が禁止されている「放射線管理区域」(1時間当たり0.6マイクロシーベルト以上)の6倍にもあたる線量を子どもたちに押しつける、という暴挙に出たのですから。しかも、その数値は内部被ばくを考慮に入れていないのです。
 この年間20ミリシーベルトは、原発労働者が白血病を発症し、労災認定を受けている線量に匹敵し、ドイツの原発労働者に適用される最大線量に相当するとのことです。
 言うまでもなく、子どもたちは、放射能に対する感受性は大人よりもはるかに高いのです。
 福島県内の小中学校についての放射線モニタリングによれば、「放射線管理区域」(1時間当たり0.6マイクロシーベルト以上)に相当する学校が75%以上存在しています。さらに、「個別被ばく管理区域」(1時間当たり2.3マイクロシーベルト以上)に相当する学校が約20%もあります。とても危険な状況にあると言わざるをえません。
 今回、政府が示した数値は、この危険な状況を子どもたちに強要するだけでなく、子どもの被曝量を抑えようという現場の学校や保護者達の自主的な努力を妨げるものです。
 そして、子どもたちの放射線への感受性や内部被ばくについても考慮されないまま、この年間20ミリシーベルトという基準を決めた理由も経過も明らかにしていません。
 私たちは、このような日本の政府の行為に強い怒りを感じないわけにはいきません。
 私たちは、政府に対して、次のことを強く求めます。
1、子どもたちに対する「年間20ミリシーベルト」という基準を即時撤回すること。
2、子どもたちに対する「年間20ミリシーベルト」という基準で安全であるとした専門家の氏名を公表すること。
3、そして、福島県の子どもたちが少しでも安全な場所に退避できるような措置を早急に取ること。

2011年5月5日 こどもの日に
                     郷土教育全国協議会